飾り熊手
熊手は農具、掃除道具として使われてきましたが、
鉄製の武具としても、利用されていたそうです。
熊手には、空間や魂をかき集めるという信仰もあり、
福、運ともにかき集めてくる縁起物として、
積極的な招福の意味があります。
飾り熊手には、鯛、打ち出の小槌、稲穂、松竹梅、
お札、お福さん、米俵など、
おめでたい縁起ものが沢山飾られていて、
熊手は枝しか見えないくらいに飾りつけられていたりします。
飾り熊手は、江戸時代の中期以降に生まれたそうで、
江戸の大鳥神社の十一月の酉の市から、といわれています。
商売屋や庶民の参拝が多く、
酉の市で、とりを取り込む、と意味合いにかけて、
縁起をかついで参拝する人が増えるにつれ、
次第に縁起ものをいただくお祭りになっていったそうです。
飾り熊手は、全体に赤いものを飾った「赤もの」と、
熊手の上に青い松のさしものがついた「青もの」とあります。
赤ものは手作りなので貴重品です。
青ものは招福物の完成品を、熊手の業者が取り寄せて、
組み立ててつくるそうで、現在はほとんど青ものが、
主流となっているそうです。
現代では商売繁盛を祈願して、
商店や飲食店などで、店内のわりとよく目につくところに、
飾ってあります。
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